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【医師・歯科医師の転職戦略|「ビジネスの世界」で勝つキャリア戦略完全ガイド!】ヘルスケア/非ヘルスケアの2トラックで整理する、コンサル・投資銀行・アセマネ・ヘッジファンドへの道と「年収1億円超」の可能性!
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医師・歯科医師が「ビジネスの世界」で勝つキャリア戦略完全ガイド
ヘルスケア/非ヘルスケアの2トラックで整理する、コンサル・投資銀行・アセマネ・ヘッジファンドへの道と「年収1億円超」の可能性
アルファアドバイザーズ代表の入住壽彦(TJ)です。住友商事で主計部、ニューヨーク駐在、プロジェクトファイナンス部を経験したのち、社費でシカゴ大学ブース経営大学院(Booth MBA)に留学。卒業後はゴールドマン・サックスの投資銀行部門(IBD)を経て、アルファアドバイザーズを創業しました。以来18年以上にわたり、80,000名以上の方のキャリア・MBA・受験をサポートしています。
はじめに:「医師(歯科医師)を辞めてビジネスをやりたい」という相談が急増しています
ここ数年、アルファアドバイザーズへの相談で明らかに増えているのが、医師・歯科医師の方からの「臨床を離れてビジネスの世界に行きたい」という相談です。中でも目立つのが、「アセットマネジメントやヘッジファンドで、自分の頭脳を運用の世界で試したい」という声です。
典型的な相談は3つのパターンに分かれます。
背景には構造的な変化があります。
「医師なら高収入で安泰」という時代は、静かに終わりつつあります。一方で、医学部に合格し、国家試験を突破し、専門医を取り切った頭脳と持久力は、ビジネスと金融の世界で明確に「換金可能な資産」です。この記事では、その資産をどこで、どう使えば最大のリターンを得られるのかを、正直かつ具体的に示します。
結論:2トラックで考えれば、コンサル・投資銀行・アセマネ・ヘッジファンドまで届き、運用の世界では「年収1億円超」も射程に入ります
先に結論を5つ述べます。
アルファ式「2トラック整理表」:ヘルスケア関連か、非ヘルスケア関連か
トラックAは「免許が効く」世界、トラックBは「頭脳が効く」世界です。そして重要なのは、この2つは排他的ではないということです。トラックAで実績を作ってからトラックBに広がる人もいれば、トラックBのジェネラリストとして入り、ヘルスケアを「自分の得意分野」として武器にする人もいます。ヘッジファンドのヘルスケアPodでアナリストとして入り、数年後にPMとして自分のポートフォリオを持つ。これはA→Bの典型的な成功パターンです。
第1章:医師・歯科医師の「強み」を棚卸しする8つの武器
ビジネスと金融の採用側は、医師・歯科医師をどう見ているのか。18年以上の支援経験と採用担当者との対話から、武器を8つに整理します。
1. 最強クラスの学歴シグナル
医学部入試、とりわけ国公立・旧帝大・慶應などの難易度は、採用側にとって「地頭」と「努力を長期間続ける力」の証明です。コンサルや金融の採用担当者は、まずここを見ます。これはトラックA・Bの両方で効く、最も汎用性の高い武器です。
2. 診断プロセス=仮説検証思考
問診と検査で仮説を立て、鑑別診断で絞り込み、治療で検証し、結果を見て修正する。これはコンサルティングの「仮説思考」と構造的に同じであり、投資の世界の「投資仮説を立て、データで検証し、ポジションを調整する」プロセスとも同型です。MBBが医師を採用する理由として、構造化された問題解決力と、情報が不完全な状況でも判断する力が挙げられています。
3. 世界最大級の産業のドメイン知識
日本の国民医療費は約47兆円(2022年度)、世界の医薬品市場は1.5兆ドルを超えるとされています。製薬、バイオ、医療機器、保険、病院経営、ヘルステック。こうした巨大産業を「中から」理解している人材は、ビジネスの世界では圧倒的に希少です。バイオテックの株式リサーチは、サイエンスを理解する人材が機関投資家に対して本物の付加価値を出せる数少ない領域だと指摘されています。
4. 高ストレス環境での意思決定と体力
救急や手術室で鍛えられた「情報が不完全でも決める力」「長時間労働への耐性」は、コンサル・投資銀行の激務でそのまま効きます。そして、患者の生死に関わる判断を日常的にしてきた人間は、マーケットの1日の上下で動揺しません。これは運用者として極めて重要な資質です。
5. 信頼と倫理観(プロフェッショナリズム)
クライアント、投資家、出資者は、医師という肩書きに対して無意識に高い信頼を置きます。ヘルステック起業の資金調達でも、ファンドの投資家向け説明でも、「医師」という看板は一生使える資産です。
6. エビデンスを読む力
論文の批判的読解、統計の理解、臨床試験デザインの知識は、そのまま「投資判断の道具」になります。第III相試験の結果を見て「この薬は承認される確率が高い」と自分の頭で判断できる人は、金融の世界にほとんどいません。運用の世界でこの力は、そのまま超過リターン(アルファ)の源泉になります。
7. 複雑なことを素人に説明する力
インフォームドコンセントで培った「専門的な内容を相手の理解度に合わせて伝える力」は、クライアント向けプレゼン、投資委員会での説明、投資家向けピッチの土台になります。
8. 「戻れる場所」がある
医師免許・歯科医師免許は、ビジネスで失敗しても臨床に戻れる保険です。だからこそ、他の職種の人より大胆にリスクを取れる。ただし、この保険は年々減価します。
歯科医師にはもう一つ、早期に開業して経営者として損益を背負った経験を持つ方が多い、という固有の強みがあります。採用、資金繰り、集患マーケティング、スタッフマネジメント。医師よりも早い段階で得られる、ビジネスの実体験です。
第2章:正直に言う「弱み」となる8つの壁
強みだけを語るのは無責任です。医師・歯科医師がつまずくポイントを、包み隠さず示します。
歯科医師の方は、これに加えて、学歴シグナルが医学部ほど強くは見られない(国公立歯学部かどうかで見方が変わります)、ドメイン知識の市場が医科よりも狭いという2点を、正直に認識しておく必要があります。
これらの壁は、すべて「準備」で越えられるものです。越えられないのは、準備をしないまま辞めてしまった人だけです。
第3章:トラックAが開くヘルスケア関連キャリアの可能性(免許が武器になる世界)
医師・歯科医師の強みが最も直接的に活きるトラックです。出口ごとに、強みが活きる度合いを★5段階で示し、入口・年収目安・注意点を整理します。年収はアルファアドバイザーズによる目安であり、企業・年次・為替で大きく変動します。
A1. ヘルスケア戦略コンサルティング ★★★★★
MBBは医師をPhD・JDと並ぶAPD(Advanced Professional Degree)候補として、MBAとは別の採用パイプラインで選考します。米国ではMBA卒と同じアソシエイト職で入社し、McKinsey Insight、Bridge to BCG、Bain ADvantageといった医師・博士向けの入口プログラムまで用意されています。各社ともヘルスケア・ライフサイエンスは最大級のプラクティスであり、医師の知識が「コンテンツとしての価値」を持つ数少ない領域です。L.E.K.、ZS Associates、IQVIA、Putnam、Trinity Life Sciences、ClearView、Simon Kucherといったヘルスケア特化ファームでは、医師のバックグラウンドがさらに直接的に評価されます。
A2. ヘルスケア投資銀行 ★★★★
製薬・バイオ・医療機器・病院・介護のM&A、IPO、資金調達を担います。米国ではLeerink Partners、Jefferies、TD Cowen、Centerview、Evercoreといったヘルスケアに強い投資銀行が、バイオテック分野でMD・PhDを採用しています。日本でも製薬業界の再編、医療機器、病院・歯科医院・介護施設のM&Aで案件が増えており、業界を理解する人材の需要は高まっています。財務モデリングの技術は免除されませんが、「クライアントのサイエンスがわかるバンカー」は極めて希少で、シニアになるほどその価値が効いてきます。
A3. アセットマネジメント(ヘルスケア・セクターアナリスト→PM) ★★★★★
日系・外資の運用会社で製薬・ヘルスケアセクターを担当するアナリスト、そしてその先のファンドマネージャー(PM)です。臨床試験データの評価、承認確率の推定、薬価改定の影響、競合パイプラインの比較。これらは医師の知識がそのまま超過リターンの源泉になる仕事です。
日本国内で完結できる現実的な選択肢であり、外資系運用会社の東京オフィスで日本株のヘルスケアセクターを担当するアナリストとして、医師免許は明確な差別化要因になります。ここからヘルスケアファンドのPM、あるいはグローバル運用のPMへ進む道が開けます(報酬の仕組みと「億」への階段は第5章で詳述します)。
A4. バイオテック・ヘルスケア特化ヘッジファンド ★★★★★
Baker Brothers、Deerfield、OrbiMedの3社はそれぞれ運用資産150億ドル超。Perceptive Advisors、RA Capital、RTWも大手であり、Casdin Capital、Cormorant、EcoR1、BVFといった中堅ファンドが数十社存在します。OrbiMedの投資チームは医師・PhDを含む100名超のプロフェッショナルで構成され、アソシエイトの仕事は臨床医へのデューデリジェンス電話、学会への参加、小型バイオテック株の投資アイデア創出です。
つまり、医師が毎日やっていること、読んでいるものが、そのまま投資の武器になる世界です。ここで結果を出せば、報酬は運用益に連動して伸びていきます。拠点はニューヨーク・ボストン・サンフランシスコが中心で英語は必須ですが、「サイエンスがわかる投資家」が最も高く評価される市場でもあります。Millennium、Citadel、Point72といったマルチストラテジー大手にもヘルスケア専門のPodがあり、東京を含む各拠点で採用が行われています。
A5. ライフサイエンスVC・ヘルスケアPE VC★★★★/PE★★★
ライフサイエンス系VC(Flagship Pioneering、Third Rock Ventures、ARCH、Atlas Venture、a16z Bio+Healthなど)にはMD・PhDが多数在籍しています。日本でも大学発VC、製薬会社のCVC、ヘルステック特化VCで医師キャピタリストが増えています。「この技術は臨床で本当に使われるか」を判断できる目は、投資委員会で最も重宝されます。ヘルスケアPE(病院・介護・歯科チェーンのバイアウト)は投資銀行・コンサル経由が前提ですが、投資先の経営改善を担うオペレーティングパートナーや投資先CEOとしての道は、医師にこそ開かれています。
A6. 製薬・医療機器・ヘルステック企業 ★★★★★
件数として最も多い出口です。メディカルアフェアーズ(MSL→メディカルディレクター)、臨床開発、事業開発(BD)、マーケティング、経営企画。外資系(ファイザー、ノバルティス、ロシュ/中外、MSD、J&Jなど)、日系(武田、第一三共、アステラス、エーザイなど)ともに医師を継続的に採用しており、ヘルステック企業ではCMO(Chief Medical Officer)というポジションが定着しました。「まずここに入り、MBAで経営側へ」という二段構えが組みやすいのも利点です。
A7. ヘルステック起業 ★★★★
メドレーを共同代表として率いた豊田剛一郎氏(脳神経外科医→マッキンゼー→メドレー)、Ubieの阿部吉倫氏、CureAppの佐竹晃太氏、メドピアの石見陽氏。いずれも医師が創業・経営に深く関わり、上場や大型資金調達を実現しています。勝ち筋は「臨床現場で自分が感じた課題×テクノロジー」。医師免許は投資家と医療機関の双方に対する信用になります。豊田氏の経歴が示すように、一度コンサルや事業会社で「ビジネスの型」を身につけてから起業する順番が王道です。
第4章:トラックBが開く非ヘルスケア関連キャリアの可能性(頭脳が武器になる世界)
「ヘルスケアに縛られたくない。純粋にビジネスや金融の世界で勝負したい」という医師・歯科医師も多くいます。結論から言えば、それは十分に可能です。医学部レベルの頭脳と学歴は、非ヘルスケア領域でもそのまま通用します。ただし、免許ではなく頭脳で勝負する分、「ブリッジ」(MBA、コンサル、CFA)の設計がトラックAより重要になります。
B1. 戦略コンサル(ジェネラリスト) ★★★★
MBBのAPD採用は、そもそもジェネラリスト職です。医師だからヘルスケア案件しかやらない、ということはありません。入社後は消費財、金融、製造業、テクノロジーの案件を担当し、数年でマネージャー、その先でパートナーへ。日本のMBBパートナーの報酬は5,000万円以上、米国MBBパートナーの総報酬は100万〜250万ドルとされています。医師の頭脳は、業界を問わない「問題解決の汎用エンジン」として評価されます。
B2. 投資銀行(TMT・金融・産業などのカバレッジ、M&A全般) ★★★
ヘルスケア以外のカバレッジやM&Aアドバイザリー全般です。MBA後のサマーアソシエイトからの入社が王道で、ここでは医師免許は「信用」として残るものの、武器としては薄れます。勝負を決めるのは財務モデリング、体力、英語、そしてMBAでの就職活動の巧拙です。逆に言えば、この3つを準備で固めれば、医師であることは何のハンデにもなりません。
B3. アセットマネジメント(汎用セクター、マクロ、クオンツ運用) ★★★★
ヘルスケア以外のセクターアナリスト、マクロ戦略、クオンツ運用、そしてPMです。入口はMBA、CFA、セルサイドのアナリスト経由。医師の分析力と持久力は、担当セクターが自動車でも半導体でも同じように効きます。むしろ「ヘルスケアで実績を作ってから、担当セクターを広げてジェネラリストPMになる」というA→Bの移行が、運用の世界では最も自然な昇格パターンです。
B4. ヘッジファンド(マルチストラテジー、グローバルマクロ、クオンツ) ★★★★/クオンツは★
Millennium、Citadel、Point72、Balyasnyといったマルチストラテジー大手は、セクターごとのPodに分かれ、各PMが資本を配分されて独立採算で運用します。ここではヘルスケアPodから入り、実績を積んで自分のPodを持つのが典型ですが、金融や消費財のPodにアナリストとして入る道もあります。グローバルマクロ(金利・為替・株式指数)は、医師の数理的素養と冷静さが活きる領域です。
一方、クオンツヘッジファンド(Renaissance、Two Sigma、D.E. Shaw、Jane Streetなど)は数学・物理・CSのPhDが主戦場です。医師がここを目指すのは、数学オリンピックや理学部レベルの素養がある場合に限られます。
B5. PE(汎用バイアウト) ★★★
投資銀行・コンサル経由が前提で、免許単体では入れません。ただし、MBA→投資銀行→PEというルートを設計すれば、医師出身であることは何の障害にもなりません。キャリー(成功報酬)が乗れば、億単位の報酬もあり得る世界です。
B6. 一般事業会社の経営・非ヘルスケア起業 ★★★
コンサル経由で事業会社の経営企画や新規事業責任者へ、あるいはMBA同級生と非ヘルスケア領域で起業する道です。トップMBAの同級生ネットワークが、このトラックでは最大の資産になります。
トラックBの要点:非ヘルスケアで勝つ鍵は、MBA・コンサル・CFAのいずれかを「ブリッジ」として明確に設計することです。ブリッジさえ渡れば、その先は医師であることを忘れて戦えます。そして、いざとなればトラックAに戻れる。この「両方持っている」状態こそ、医師・歯科医師だけの特権です。
第5章:アセマネ・ヘッジファンドで「年収1億円超」を目指すロードマップ
アルファアドバイザーズに相談に来る医師・歯科医師の中で、最も熱量が高いのが「運用の世界に行きたい」という方々です。ここでは、その頭脳があれば年収1億円超が現実的なゴールになる理由と、そこまでの階段を具体的に示します。
なぜ医師・歯科医師は運用の世界に向いているのか
報酬の仕組みと、なぜ「億」が現実的なのか
ヘッジファンドの報酬は、投資銀行やコンサルとは構造が違います。PMは固定給に加えて、自分のチームが生み出した純利益(P&L)の15〜20%を契約上の報酬として受け取るのが一般的です。たとえば100億円を運用して年10%のリターンを出せば利益は10億円、その15〜20%にあたる1.5〜2億円がチームの報酬プールになります。運用額と成績が上がれば、報酬は文字通り青天井です。
実際の数字を見てみましょう。
つまり、日系運用会社にとどまれば医師の年収と大差ない一方、外資系運用会社・ヘッジファンドでPMに到達すれば、1億円は「通過点」になります。運用の世界の凄さは、年収1億円が最終ゴールではないことです。
「億」への階段:医師・歯科医師の標準ルート
30代前半でブリッジを始めれば、40代前半でPMに到達するのが標準的な時間軸です。勤務医として40代で年収の頭打ちを迎えるか、40代でPMとして億単位の報酬を狙うか。同じ頭脳で、ここまで結果が変わります。
日本にいながら狙う道もある
すべてを米国で完結させる必要はありません。外資系運用会社の東京オフィス(日本株ヘルスケア担当)、日本株ロング・ショートのヘッジファンド、そしてマルチストラテジー大手の東京拠点は、いずれも医師免許を持つアナリストを歓迎します。日本株で実績を作り、グローバル運用へ広げていく道は、英語と財務分析の準備さえ整えれば、東京からでも十分に開けます。
歯科医師にも同じ道が開いている
運用の世界で評価されるのは「サイエンスを読む力」「分析力」「冷静さ」であり、免許の種類ではありません。歯科医師であっても、歯科・医療機器セクターの専門家として入り、財務分析と英語を武器に担当を広げていけば、同じ階段を上ることができます。
第6章:学位戦略はMBAか、金融工学(MFE)か、学位なしか
ご質問の核心である「MBAや金融工学に行けば、コンサル・投資銀行・アセマネ・ヘッジファンドに行けるのか」への答えは、MBAはイエス、金融工学はクオンツ志望以外はノーです。
MBA:2トラックのどちらにも効く「最強のブリッジ」
医師・歯科医師にMBAが効く理由は5つあります。(1)ビジネス基礎を2年で一気に埋められる。(2)サマーインターンという「就活の再入口」に乗れる。30代の医師が新卒同等の入口に再び立てる、ほぼ唯一の手段です。(3)ネットワークをゼロから一気に構築できる。(4)MD/MBAは米国で確立された肩書きである。(5)アドミッションで差別化しやすい。金融・コンサル出身者が溢れる応募者プールの中で、医師は極めてユニークなプロファイルです。
目指すべき学校:HBS、Stanford GSB、Wharton、Booth、Kellogg、MIT Sloan、Columbiaといった米国トップ校。特にWharton(Health Care Management専攻)、Kellogg、Duke Fuqua(Health Sector Management)、HBS、Boothはヘルスケア領域に強く、トラックA・Bの両方に就職実績があります。時間を短縮したいならINSEAD、IMD、Oxford Saïd、Cambridge Judge、Kellogg 1Yといった1年制、35歳を超えていればEMBAやMIT Sloan Fellows、Stanford MSxが現実的です。
費用とROI:米国トップ校の2年間は、学費と生活費で3,000万円超(為替次第で4,000万円近く)。医師の年収約1,300万円×2年の機会費用を加えると、実質5,000〜6,000万円規模の投資です。それでも私がMBAを勧めるのは、「年収の傾き」が変わるからです。勤務医の年収は40代でほぼ頭打ちになりますが、第5章で示したとおり、運用の世界やMBBのパートナー、投資銀行のマネージングディレクターの報酬は医師の数倍に達します。5,000万円の投資で、生涯年収が数億円単位で変わる可能性があるのです。
出願要件:TOEFL100点以上(105〜110点を目標)またはIELTS7.0〜7.5、GMAT Focus Editionで645〜655以上(旧GMAT700点相当)またはGRE。エッセイでは「なぜ医師を辞めるのか」ではなく、「医師だからこそ見えた課題を、ビジネスと資本の力で解決したい」という前向きなストーリーを組み立てます。専門医を取得した30代前半がスイートスポットです。
CFA:運用志望なら働きながら取れる「もう一つのブリッジ」
アセマネ・ヘッジファンドのアナリストを目指すなら、CFAは極めて現実的な選択肢です。臨床を続けながら取得でき、財務分析・バリュエーション・ポートフォリオ理論を体系的に学べます。MBAの代替ではなく補完ですが、「MBAに行く時間も費用もかけたくない」という方が運用の世界に入る最短ルートになります。
金融工学(MFE):クオンツ志望以外には不要
CMU MSCF、Baruch MFE、UC Berkeley MFE、Columbia MSFE、NYU Courant、Princeton MFin、MIT MFinなどが主要プログラムで、求められるのは線形代数、確率論・確率過程、統計、最適化、PythonとC++です。卒業生の主な進路はセルサイドのクオンツやリスク管理、運用会社のクオンツ運用で、トップクオンツHFへの直行は狭き門です。
医師にとってMFEは、(1)ヘルスケアのドメイン知識が一切活きない、(2)数学的素養で理工系と正面勝負になる、(3)目的地への到達確率が最も低い、という三重の不利があります。「ヘッジファンド=クオンツ」という誤解が、貴重な2年と数千万円を浪費させます。ヘッジファンド志望の医師に必要なのは、MFEではなくMBA(またはCFA)と、バイオテック株式リサーチかヘルスケア投資銀行での実務経験です。関心が「ヘルスケア×データ」にあるなら、BiostatisticsやHealth Data Scienceの修士のほうが強みと直結します。
目的地別・推奨ルート早見表
第7章:歯科医師のための特別分析
歯科医師の方には、医師とは異なる戦略が必要です。採用側は歯学部を医学部と同じ強度のシグナルとしては見ず、歯科市場は医科より狭い。ここは正直に受け止める必要があります。
一方で、歯科業界には巨大なビジネストレンドがあります。米国ではHeartland Dental(KKRが出資)やAspen DentalといったDSO(Dental Service Organization)が歯科医院を次々に統合し、PEマネーが流れ込む巨大市場になっています。日本でも歯科医院のM&A・グループ化、訪問歯科チェーン、矯正歯科のD2C、予約・カルテ・AI診断などの歯科DXが急速に進んでいます。Align Technology(インビザライン)、Straumann、Dentsply Sirona、国内ではジーシー、モリタといったデンタル企業も、事業開発やマーケティングで歯科医師を求めています。
最大の武器は経営経験です。 開業歯科医は採用、資金繰り、集患マーケティング、スタッフ管理を実体験しており、「年商○億円の歯科医院を経営し、分院展開で○人を雇用した」という実績は、MBAのエッセイでも面接でも立派な経営者の経歴として通用します。
現実的なルートは、トラックA(歯科医院グループ経営、歯科DX、デンタル企業の事業開発、歯科・医療機器セクターのアナリスト)で実績を作り、MBAでトラックBへ広げる順番です。米国ではDDS/DMD+MBAでDSO経営やデンタル領域のVC・PEに進むキャリアが確立しており、日本でも同じ道が開きつつあります。
第8章:年齢・フェーズ別の最適戦略
第9章:今日から始める24ヶ月ロードマップと、失敗する6つのパターン
フェーズ0(0〜3ヶ月):2トラックで自分の目的地を決める。TOEFL模試で英語の現在地を把握する。家族と数字で合意する。臨床は辞めない。
フェーズ1(3〜12ヶ月):TOEFL100→105点以上、GMAT Focus 645点以上またはGRE。簿記2級レベルの会計、コーポレートファイナンス、Excel財務モデリング。運用志望ならCFAレベル1に着手。医師・歯科医師出身のコンサルタントや投資家に10人以上会う。副業(ヘルステックのメディカルアドバイザー、製薬の顧問)で「臨床以外の実績」を作る。
フェーズ2(12〜18ヶ月):MBA出願(9月〜1月)。ケース面接30本以上。APDプログラム、エージェント、リファラルを通じた応募。「なぜ辞めるのか」を「何を実現したいのか」に変換したストーリーの完成。
フェーズ3(18〜24ヶ月):合格・内定を得てから引き継ぎと退職。臨床は非常勤で細く続ける選択肢も検討する。
失敗する6つのパターン:(1)辞めてから考える、(2)英語を後回しにする、(3)MBAが目的化する、(4)「医師だから何でもできる」と過信する、(5)目的地を決めずに金融工学のような遠回りを選ぶ、(6)ネットワークを作らずに書類だけで勝負する。
第10章:なぜ、医師・歯科医師はアルファアドバイザーズに相談すべきなのか
ここまで読んで、「自分はトラックAなのかBなのか」「MBAに行くべきか、CFAで足りるのか」「運用の世界で本当に億を狙えるのか」「専門医を取ってからでも間に合うのか」といった問いに、答えが一つに絞れた方は、おそらく少ないはずです。それは当然です。この判断には、あなたの専門、年齢、英語力、家族状況、そして各業界の採用の「今」を、同時に見る必要があるからです。
アルファアドバイザーズが医師・歯科医師の相談に強い理由は3つあります。
1. 投資銀行とトップMBAを「中から」知っているアドバイザーがいる
私自身がシカゴ大学Booth MBAを経てゴールドマン・サックスの投資銀行部門で働き、コンサル・投資銀行・運用会社の採用がどう動くかを、18年以上にわたって80,000名以上の支援の中で見続けてきました。MBAのエッセイで「医師」というプロファイルをどう武器にするか、ケース面接で「鑑別診断型」の回答をどう「結論ファースト」に直すか、財務モデリングをどこまで仕上げれば運用会社の面接を突破できるか。すべて実務レベルでお伝えできます。
2. ライフサイエンスの中身がわかる
COOの坂下絵美は、東京大学薬学部から東京大学大学院で薬学・脳科学を専攻し、コロンビア大学教育大学院を経て、18年以上にわたりキャリア・受験指導を行ってきました。製薬・バイオの世界を理解した上で、医師・歯科医師のキャリアを設計できるアドバイザーは、日本にほとんどいません。
3. 医師・歯科医師のための特訓プログラムがある
アルファアドバイザーズでは、医師・歯科医師の方向けに「医師・歯科医師キャリアチェンジ特訓」を提供しています。
相談に来る医師・歯科医師の方から、よく次のような質問をいただきます。「専門医を取ってから動くべきか、今動くべきか」「英語はどのレベルから始めればいいのか」「家族をどう説得すればいいのか」「30代後半でも運用の世界に入れるのか」「歯科医師でもコンサルやアセマネは狙えるのか」。どれも、一人で考えていても答えは出ません。しかし、正しい情報と設計図があれば、答えは必ず出ます。
臨床の世界で最も大切なのは、早期発見と早期治療です。キャリアも同じです。迷っている1年が、運用の世界では「PMになる年齢が1年遅れる」ことを意味し、MBAの世界では「出願できる年齢の上限に1年近づく」ことを意味します。
まとめ
医師・歯科医師という肩書きは、ビジネスと金融の世界で「戻れる保険」であると同時に、使い方次第で「誰にも真似できない武器」になります。その武器を、どのトラックで、どの出口に向けて、何年で振るうのか。一人で悩む時間は、もう終わりにしましょう。
今すぐアルファに相談だ。
アルファアドバイザーズ | http://www.alpha-academy.com/
出典
※ コンサル・投資銀行・アセマネ・VC等の日本における年収レンジ、MBA費用、「億への階段」の年数・年収は、アルファアドバイザーズの支援実績と公開情報に基づく目安です。運用の世界の報酬は成果連動であり、個人差が極めて大きいことをご理解ください。
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アルファ代表TJプロフィール
TJ:住友商事株式会社(主計部にて本社及び関係会社800社超の予算・決算・業績管理、IR業務に従事。米国住友商事(NY)における研修生として選抜(最年少)住友商事出資の米国電炉事業会社再生等に従事。プロジェクト・ファイナンス部にて、開発途上国におけるインフラストラクチャー・プロジェクト向け大型ファイナンス組成やジュピターテレコム向けファイナンス組成等に従事。欧米MBAプログラム派遣生に選抜)シカゴ大学ビジネススクール(MBA) 留学(ファイナンス、アントレプレナーシップ、オーガニゼーション・マネジメントを専攻)。シカゴ大学日本人会(The University of Chicago Japanese Association)ファウンダー。シカゴ大学ビジネススクール初の「JAPAN TRIP」企画・実行(その後毎年恒例となる)。ゴールドマン・サックス証券株式会社 投資銀行部門 勤務(メディア、消費財等分野における数々のM&Aアドバイザリー、資金調達(IPO含む)サポートに従事。プライベートエクイティ投資及び事業再生サポート業務に従事。)経済同友会 第四回起業塾 塾生(応募200名以上の中から、6名の塾生の一人に選抜。ハーバード、スタンフォード等欧米アジアトップMBA、大学院、大学、ボーディングスクール合格者多数輩出。三菱商事、マッキンゼー、ゴールドマン・サックス、ブラックロック、Google、BIG4コンサル/FAS、電通、トヨタ、三菱UFJ銀行、野村證券などトップ企業内定等の指導実績多数。TOEFL、GMAT、IELTS、GREの個別指導も徹底的にやりきる指導に定評あり。ゴールを設計し、ゴールを達成させるために比類ないクオリティを求めることで高い評価を得ている。TJをアドバイザーにつけたいという依頼が殺到している。