26卒向け日系金融冬インターン攻略ガイド

日系金融の冬インターン締切情報と概要

昨今の日系金融では、インターンシップが実質的な採用活動の一環として位置づけられており、特に投資銀行部門（IBD）、グローバルマーケッツ（GM）、アセットマネジメント部門での採用では、インターンシップ参加がほぼ必須となっています。

主要企業の締切日程は以下のようになっています。

◯メガバンク
・三菱UFJ銀行：12/25
・三井住友銀行：1/24

◯証券
・ＳＭＢＣ日興証券（クオンツ）：12/20
・みずほ証券（GM）：12/23
・野村證券（リサーチ）：12/23
・野村證券（GM）：1/8
・野村證券（クオンツ）：1/14

◯アセマネ
・アセットマネジメントOne：12/23
・三菱 UFJ アセットマネジメント：1/24

野村證券では、IBD以外にもリサーチアナリスト、クオンツソリューション、グローバルマーケッツなど、複数のコースが用意されています。特に理系学生向けのクオンツ職は野村證券が積極採用を行っている分野の一つです。みずほ証券も同様に、グローバルマーケッツやIBDでの採用に注力しており、業界での評価も高まっています。

インターンでは、比較的多くの学生を受け入れる傾向にあります。例えば野村證券などは1回あたり50−60人ほどを募集しますので、比較的インターンを突破することは難しくありません。
比較的エントリーのハードルは低めに設定されていますが、なぜでしょうか？それはインターンが選考の一部であり、インターンのパフォーマンスを見て採用を決定するからです。インターン参加者の中から本選考での内定獲得に至るのは極めて限られた人数となります。

金融インターン選考のポイントと対策法

インターン選考では、主に「志望動機」と「金融知識」の2点が重点的に評価されます。

特に志望動機に関する質問は最も頻出で、「なぜIBD/GM/アセットマネジメントなのか」「なぜその会社を選んだのか」「そのために何を準備してきたか」といった点が深く掘り下げられます。

志望動機の構築で重要なのは、長期的なキャリアゴールとの整合性です。
単に「投資銀行に興味がある」といった漠然とした理由ではなく、自身の過去の経験や取り組み、将来のビジョンと、志望する部門や会社との論理的な繋がりを明確に示す必要があります。特にM&Aやセールスといった、一般学生にとって馴染みの薄い業務について、具体的なイメージを持てていない応募者が多いのが現状です。

金融知識に関しては、面接突破のための最低限の知識と、インターンでの実務をこなすためのより本質的な理解の2段階があります。例えば、IBD志望者であれば最低10件程度のM&A案件について、その背景や意義を詳しく説明できるレベルが求められます。グローバルマーケッツ志望者には、日々の市場動向や経済指標の見方、投資アイデアの組み立て方などの実践的な知識が必要です。

金融インターン内定獲得への具体的アプローチ

IBD/GM/アセマネなどのインターンを突破するためには、徹底的な『金融対策』が必要です。例えば、インターンでは以下のような課題が出されます。

インターン/ジョブ課題

◯IBD＝M＆A提案
・電通への買収提案
・セブンへのM＆A提案
・日本郵船への買収提案
・JALへの資金調達提案

◯マーケッツ
・1000億円でポートフォリオを作成せよ
・A社の企業分析と適正株価のプレゼン
・GPIFへの投資提案、営業資料作成
・債券運用の投資提案

◯アセマネ
・半導体市場についてレポートの提出
・中国株のストックピッチ提案
・東京海上日動アセマネに対しての営業資料作成
・投資提案書を渡され、自動売買ツールの作成

これらの課題に対し、どのような対策が必要でしょうか？
もちろん徹底的に金融対策する必要がありますが、金融の分析という点において「トップダウン」と「ボトムアップ」の両方のアプローチが重要です。トップダウンアプローチでは、日経平均やダウ、原油、為替など、マクロ経済全体の動向を日々分析し、世界情勢や金融政策の理解を深めていきます。例えば、日銀の金融政策決定や米国のCPIデータなどが市場にどのような影響を与えるか、具体的に説明できるレベルを目指します。

一方、ボトムアップアプローチでは、個別企業の徹底的な分析を行います。財務モデリングやバリュエーション、投資提案資料の作成など、実務で必要となるスキルを身につけます。例えば、特定の企業のストックピッチを求められた際に、財務分析から投資判断まで一貫した説明ができる必要があります。

また、インターン中に課されるジョブ課題への対応も重要です。IBDであれば企業への買収提案、アセットマネジメントであれば投資戦略の立案など、実践的な課題が出題されます。これらの課題で高いパフォーマンスを示すことが、最終的な内定獲得につながります。

最も重要なのは、金融マーケットへの純粋な興味と情熱です。
日々のマーケット動向をチェックし、企業分析を行い、新しい投資アイデアを考えることが習慣となっているような、本質的な「金融との相性」が問われます。これは一朝一夕には身につかないため、インターン応募前から計画的な準備が必要です。

以上のように、金融業界でインターンの内定を取ることはそこまで難しいことではありませんが、徹底的な志望理由と金融対策が必要です。実際にアルファ受講生はほとんどインターンに落ちていません。

問題は、インターン選考を突破して、本内定を取り切ることです。IBD、GM、アセマネは採用人数が非常に少ないため、インターンでアピールして内定を取り切ることが重要です。そのため、妥協のない準備と本質的な理解の深化が、内定獲得への近道となるのです。

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