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Top 5 Advisory
体育会学生の就職活動における厳しい現実
従来、体育会の高学歴大学生は、就活において無双状態でした。
「体育会で培った精神力」「リーダーシップ」「人間性」といった要素が企業から高く評価され、大手企業への就職も比較的容易だった時代が長く続いていました。その結果、体育会＝就活に強い、という認識で大学で部活動に入る人／入っている大学生も多いと思います。
しかし、現在の就活市場ではそうではありません。むしろ体育会の大学生であることは「弱み」にもなり得るのです。それは企業が求める人材要件の変化があります。特にグローバル企業、特に外資企業や総合商社が求める人材像は大きく変化しています。
最も重視される3つの要素として「留学経験」「学業成績（GPA）」「テクニカルスキル」が挙げられます。これらの要素は、残念ながら多くの体育会学生が十分に備えていない部分です。
部活動優先の生活により、以下のような課題が発生しています：
- 授業への出席が限られ、GPAが低くなりがち
- 留学する時間的余裕がなく、グローバル経験を積めない
- インターンシップなどのビジネス経験を積む機会が少ない
- 就職活動に十分な時間を割けない
特に深刻なのは、これらの要素不足により、エントリーシートの段階で書類選考に通過できないケースが増えているという点です。体育会での経験だけでは、もはやグローバル企業の求める基準を満たすことが困難になっているのです。
グローバル企業が求める人材要件の変化
現代のグローバル企業が求める人材像は、従来とは大きく異なっています。特に以下の3つの要素が重要視されています：
1. 留学経験・グローバル経験
- 英語でのコミュニケーション能力
- 異文化理解・適応力
- グローバルな視点でのビジネス理解
2. 学業成績（GPA）の重視
- 学習能力の証明
- タスク管理能力の指標
- 真面目さ・継続力の評価
3. テクニカルスキル
- 業界特有の専門知識（金融知識、ケース分析力など）
- デジタルスキル
- ビジネス課題解決能力
これらの要素は「あれば望ましい」というレベルではなく、「必須要件」となっていることです。例えば、外資金融では一次面接からテクニカルな質問が行われ、ヘッジファンドではエントリー時点で具体的な銘柄分析のプレゼンテーションが求められるケースもあります。
もしみなさんがゴールドマンやモルスタ、ブラックロックのようなトップ外資金融にいきたい場合は、徹底的に金融知識を身につけ、毎日マーケットを分析し、自分の考えをぶつけるだけの準備をする必要があります。
またこれは、外資金融だけに止まりません。
例えばマッキンゼー、BCG、ベイン、BIG4、アクセンチュアなどの戦略コンサルでは最終面接以外、全てケース面接ということもあります。
総合商社では、三井物産のようにインターンがほぼ必須になっている企業も増えてきました。より実践に近い状況で、就活生の仕事ぶりを評価し、合否を決めるようになっています。
このような変化により、体育会活動で培った「精神力」や「リーダーシップ」だけでは、もはやグローバル企業での採用は難しい状況となっています。
キャリアを切り開くための具体的な戦略
では、体育会学生はどのようにしてグローバル企業への道を切り開けばよいのでしょうか。最も効果的な戦略は「海外大学院留学」です。
海外大学院留学のメリット
(1) グローバル経験・英語力の獲得
(2) 専門知識の習得
(3) 就職活動準備の時間確保
(4) グローバルな人脈形成
過言ではなく、留学によって「最強の人材」となれる可能性が開かれます。
そもそも体育会の大学生というのは、ソフトスキル最強人材なのです。体育会や部活で培った優れた人間性、リーダーシップ、精神力などは他の大学生と比べても、学歴関係なく抜きん出ています。
他方、英語力、ビジネス経験、専門的な対策、GPA/資格などのハードスキルはめっっぽう弱い傾向にあります。ただ、これは海外大学院に行くことで全て解決することが可能です。
グローバルスキルとテクニカルスキルを身につけることで、まさに企業が求める理想的な人材像になることが可能です。実際にアルファから近づくことができます。
グローバル経験なしで就職した結果...
一方で、留学せずに国内就職を選択した場合はどうなるのでしょうか？
まず東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應大学、一橋大学など、いわゆるトップ大学に通っている、偏差値の高い学校に通っているかどうかは関係なく、英語が話せなければ国内営業しかできません。
国内営業に初期配属されるとどうなるのでしょう？
当然、グローバルな仕事はできません。国内営業人材はずっと国内営業のみをやらされます。その結果、みなさんが身につけられるスキルは「営業」のみです。英語も話せるようにはなりませんし、グローバルなビジネス経験やスケールの大きな仕事、専門性の高い仕事も当然することができません。
また国内営業人材を昇進させ、偉くさせようとする会社はありません。つまり国内営業だと会社の出世ルートから外れることになります。
そうなるとどうなるか？
最近流行りの希望退職人材のターゲットになります。実質リストラと同様の扱いです。これは実際に寄せられたご相談なのですが、40代50代になると子会社に出向させ、年収を3−4割削減させられることもあるようです。
では転職はどうなのか？
これも厳しいでしょう。英語も話せず、営業しかできない人材をどの企業が欲しがるでしょうか？営業人材は一生営業キャリアなのです。
「大企業に入っていれば安泰だと思っていたが、40代を過ぎると会社からも捨てられ、年収もカットされ、転職しようにも年収ダウンになる企業ばかり。このような先輩のキャリアを見ていると自分もまずいな、と危機感をもち、MBAにいきたいと思いました」
これは実際に寄せられた体育会出身20代の方からのご相談です。
だからアルファでは、体育会の学生は全員海外大学院に留学してほしいと思います。体育会を続けているうちは、「会社から捨てられるキャリア」を自ら歩んでいるのと同じです。
具体的なアクション・プラン
それでは学年別に、今後の取るべきアクションプランをご提示します。
重要なのは、これらの選択を早期に行うことです。一度国内就職してからの方向転換は、時間的にもキャリア的にも大きなコストとなります。
体育会学生の皆さんには、真摯な姿勢、努力を惜しまない精神、優れた人間性など、素晴らしい資質があります。これらの強みを活かしつつ、グローバルスキルを獲得することで、より大きな可能性が開かれるはずです。ぜひ、早い段階から自身のキャリアについて真剣に考え、必要な行動を起こしていただきたいと思います。
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